「ITエンジニア採用がうまくいっていない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、ITエンジニアの採用失敗例や採用が難しい理由、採用に失敗しやすい企業の特徴、採用を成功させるためのポイントなどを紹介します。
記事を最後まで読むことで、ITエンジニア採用で失敗しやすいポイントが分かるだけでなく、成功させるためには何をすれば良いのかが分かります。ぜひ最後までお読みください。
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ITエンジニアの主な採用失敗例
ITエンジニアの採用を成功させるには、一般的な採用の失敗例を把握しておくことが大切です。採用の失敗例を把握しておくことで、下記のような「よくある失敗パターン」に陥るリスクを低減できます。
- スキルと経験がミスマッチしていた
- 会社の社風に馴染めなかった
- 入社後の業務や役割について認識の齟齬があった
どういうことか、詳しく解説します。自社でも同じような失敗を繰り返さないためにも、チェックしてみましょう。
スキルと経験がミスマッチしていた
ITエンジニア採用のよくある失敗例の1つに、スキルと経験のミスマッチが挙げられます。
たとえば「自社システム開発の経験が5年以上」「〇〇(プログラミング言語)を使用したシステム開発経験が3年以上」といった応募条件をつけて求人を出す場合があります。しかし、応募者の経験年数と自社で求めているスキルレベルが必ずしもマッチするとは限りません。
そのため「応募条件を満たしており、面接での人柄も問題なさそうだったから」と採用してしまうと、入社した後に「期待したパフォーマンスを発揮してくれない」となってしまいかねません。
会社の社風に馴染めなかった
ITエンジニアに限った話ではありませんが、採用の失敗例としてよくあるのが「採用した人が自社の社風に馴染めなかった」パターンです。
求めているスキルや能力を備えている人材にもかかわらず、自社の雰囲気になかなか馴染めず、本来のパフォーマンスを発揮できなかったり早期離職してしまったりする場合があります。
ITエンジニアの採用では、つい本人のスキルレベルに注目しがちですが、社風に馴染めそうかどうか見極めることも重要です。
入社後の業務や役割について認識の齟齬があった
入社した後にどのような仕事を任せたいか、どのような役割を期待しているか、入社前に認識のすり合わせができておらず、ミスマッチが発生してしまうのも、よくある採用の失敗例です。
たとえば応募者はエンジニアとして技術と向き合いたいと考えているにもかかわらず、会社としてはお客様や他部署との折衝、他エンジニアのマネジメントなども任せたいと考えていた場合、お互いに不幸な結果となってしまいかねません。
採用する前にカジュアル面談を実施するなど、応募者と会社側それぞれの認識をすり合わせておくことが重要です。
ITエンジニアの採用が難しい理由
そもそもなぜITエンジニアの採用は難しいのでしょうか?主な理由を3つご紹介します。
- 需要と供給のバランスが崩れているから
- 採用にかかるコストが高いから
- フリーランスとして働く人が増えているから
詳しく見ていきましょう。
需要と供給のバランスが崩れているから
ITに対する需要が高まっているのに対して、供給がなかなか増えないことが、ITエンジニアの採用を難しくしています。
経済産業省の発表によると、2030年にはIT人材が約79万人不足するとの予測を出しています。それに対して政府はデジタル人材の育成を進めるなど対策を進めていますが、直近の需要を満たすことは難しいのが現状です。
このような理由から、ITエンジニアの採用が難しい現状はすぐには変わらないことが予想されます。
参考
IT分野について|経済産業省
デジタル人材の育成|経済産業省
採用にかかるコストが高いから
採用手法が多様化しているため、採用コストが従来よりも高くなっていることも、ITエンジニアの採用が難しくなっている要因として挙げられます。
たとえばインターネットの登場以前は、ハローワークや求人雑誌、チラシなどに自社の求人を掲載するのが一般的でした。しかし今では、就活・転職サイトへの掲載はもちろん、SNS採用やアルムナイ採用、リファラル採用など、採用方法が多様化しています。
そのため、そもそも自社の採用活動にはどの採用方法をとるべきか、どのように採用活動を進めるべきか、ノウハウが貯まっていないケースも珍しくありません。特にITエンジニアは売り手市場のため、競合他社の求人に埋もれてしまい求職者に認知されていない場合もあります。
また人事担当者が応募者のエンジニアとしてのスキルを適切に評価したり、内定を承諾してもらうためとはいえ他の社員より良い労働条件を提示するのが難しかったりする、といった事情もあります。
フリーランスとして働く人が増えているから
フリーランスとして働くことを志望する人が増えたことも、ITエンジニアの採用に影響を与えています。
ITフリーランス人口は2024年時点で約35.3万人といわれており、2028年には45万人を突破する見込みです。ITフリーランスの中にはITエンジニア以外の職種も含まれていますが、全体としてフリーランスを志す人が増えている可能性を示唆しています。
そのため正社員にこだわる場合、ITエンジニアを採用するのが今後さらに難しくなる可能性があります。正社員採用だけでなくフリーランスのITエンジニアを新たに活用する場合も、社内の調整が必要になるため採用コストが高くなりやすいです。
ITエンジニアの採用に失敗しやすい企業の例
ITエンジニア採用に失敗する企業には、主に下記のような共通点があります。
- 自社のエンジニアとして働く魅力を伝えきれていない
- 採用活動が人事部任せになっている
- 昔ながらの感覚を引きずって採用活動を行っている
- ITエンジニアの採用市場について理解していない
なぜ上記のような特徴があるとITエンジニアの採用が難しくなるのか、1つずつ解説していきます。
自社のエンジニアとして働く魅力を伝えきれていない
ITエンジニアは売り手市場のため、自社の魅力を求職者に伝えきれていないと、競合他社にとられてしまいかねません。自社のエンジニアとして働くとどのようなメリットがあるのか、丁寧に相手へ伝えることが大切です。
特にスカウトメールを主体に採用活動を行っている場合は、相手のプロフィールをよく読んで「なぜ自社で活躍できそうなのか」「自社のエンジニアとして働くメリットは何か」を丁寧に伝えないと、応募につながりにくくなります。
採用活動が人事部任せになっている
ITエンジニアを採用する場合は、自社で働いているITエンジニアにも協力してもらうことが重要です。採用活動を人事部任せにしてしまうと、下記の弊害が予想されます。
- 面接官が応募者のスキルレベルを適切に評価できない
- スキルではなく社歴や転職回数を重視してしまう など
可能な限り、採用活動には自社のITエンジニアにも参加してもらいましょう。たとえば面接官をお願いできれば、応募者のスキルレベルを適切に見極めやすくなります。カジュアル面談で自社のITエンジニアと話す機会を設ければ、自社で働く魅力や職場の雰囲気を伝えやすく、応募や内定にもつながりやすくなるはずです。
昔ながらの感覚を引きずって採用活動を行っている
「人材採用にそこまで企業側が手間暇をかける必要があるのか?」
「求人を出せば、勝手に応募が来るだろう」
このような感覚で採用活動を行っている企業も、中にはあります。しかしITエンジニアが不足している現代において、「待っていれば良い人から応募がくる」という考えでは採用はほぼ確実に成功しません。
特に優秀なエンジニアほど他社からの引き抜きが激しかったり知人の紹介で転職先を決めたりすることがあるため、採用を成功させるなら企業側から積極的なアプローチが必須です。
ITエンジニアの採用市場について理解していない
IT人材が不足している現代において、ITエンジニアは採用市場で引っ張りだこの存在です。そのため、自社で求めているITエンジニアとしての経験、スキルに対して提示すべき年収はどれくらいなのかを理解できていないと、採用に苦戦するリスクが高いです。
たとえばWebサービス開発を行うITエンジニアを採用する場合、年収の平均は574.1万円となっています。もちろん求めるスキルレベルによっても前後しますが、比較的良い労働条件を提示しなければ、良いITエンジニアを採用するのは難しいでしょう。
参考:システムエンジニア(Webサービス開発)|jobtag
ITエンジニアの採用失敗を避けるための具体的な行動例
ここまでITエンジニアの採用が難しい理由について、失敗例を交えて紹介しました。次は、どうすればITエンジニアの採用に成功するのか、押さえておきたいポイントをご紹介します。
求めるITエンジニア像を明確に定義する
まずは自社が求めるITエンジニア像を明確に言葉で定義しましょう。
- 〇〇の経験が5年以上
- 〇〇言語での開発経験が3年以上
- マネジメント経験あり
このように求める人物像を明確に定義することで、ミスマッチが発生するリスクを低減できます。自社で活躍しているITエンジニアの特徴から逆算して「求める人物像」を定義すると、入社後に活躍してくれる人材を採用しやすくなります。
現場で活躍するエンジニアに採用選考の一部に参加してもらう
ITエンジニア採用を成功させるなら、自社のITエンジニアに採用活動へ参加してもらうことをおすすめします。なぜならITエンジニアが採用活動に参加してくれることで、応募者のスキルレベルを見極めやすくなるからです。
採用活動すべてにかかわってもらう必要はありません。一次面接だけ面接官として参加してもらう、応募者とのカジュアル面談を担当してもらうなど、採用活動の一部だけでも参加してもらいましょう。
カジュアル面談や職場見学などを実施して社風に馴染めそうか見極める
ITエンジニアに限らずですが、就職・転職を希望する人の多くは「入社後に職場へ馴染めるだろうか」と不安を感じているものです。そこで入社前にカジュアル面談や職場見学などを実施して、職場の雰囲気や社風が自分にマッチしそうかどうか、見極めてもらう機会を設けましょう。
多くの人は「人間関係」を理由に会社を辞めるものです。せっかく採用したITエンジニアが人間関係や社風のミスマッチを理由に早期離職しないよう、カジュアル面談や職場面談はできるだけ実施しましょう。
自社で働く魅力を候補者ごとに合ったものにする
会社紹介や画一的な「自社で働く魅力」だけでは、ITエンジニアには選ばれません。ITエンジニアは売り手市場なので、一人ひとりにあった「動機付け」が必要です。
「〇〇業界のシステム開発経験がある〇〇様に応募していただきたい」
「エンジニア集団のマネジメント経験がある〇〇様に、即戦力として活躍してほしい」
このように、相手のスキルや経験が自社の求めているITエンジニア像にマッチしていることをアピールしましょう。
スピード感をもって採用選考を進める
スピード感をもって採用活動を行うことも、ITエンジニアの採用を進めるうえで重要です。特にスキルの高いITエンジニアほど他社からアプローチを受けやすいため、のんびりと採用活動を進めていると他社の内定を承諾してしまいかねません。
良い人材を見つけたらスピード感をもって採用選考を行い、他社にいってしまわないよう手を打ちましょう。
専門家の知見を活用する
ここまでさまざまなITエンジニア採用のポイントを紹介しましたが、すべて実践してもITエンジニアの採用は決して簡単ではありません。ITエンジニアの転職市場を観察しつつ、自社に適した採用手法をとる必要があるからです。
自社でITエンジニアの採用を成功させるなら、外部の専門家の知見を借りるのがおすすめです。ITエンジニアを採用するコツや採用基盤の構築さえできれば、より効果的にITエンジニアを採用できるようになります。
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関連記事:製造メーカーにおける組み込みエンジニア採用強化とグローバル人材確保支援
ITエンジニア採用を成功させるため過去の失敗例を参考にしよう
本記事ではITエンジニア採用の失敗例や成功させるためのポイントなどを紹介しました。ITエンジニアの採用は難易度が高く、綿密な採用戦略を立てて臨まないと期待した成果を得にくいです。
本記事で紹介した「採用失敗を避けるための行動例」を参考に、自社の採用体制を見直してみましょう。社内のノウハウだけでは十分でない場合、人事・採用のプロを活用するのもおすすめです。
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