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【5Step】ITコンサル採用の面接設計手順!よくある課題や質問例も解説

hidechika-takahashi
coachee 広報チーム
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「ITコンサルタントの面接で適切な質問がわからない」 
「面接官によって評価がバラバラで優秀な人材を見極められない」
「有望な候補者を見つけても、面接でうまく評価できず見逃してしまう」

ITコンサルタント採用において、このような悩みを抱えていませんか?

ITコンサルタントには、論理的思考力や課題解決力など高度なスキルが求められるため、一般的な面接では実力を正確に把握するのが難しいのが実情です。

本記事では、ITコンサルタント採用向けの面接設計手順を解説します。質問例も詳しく解説するため「どのような質問をすれば良いかわからない」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

ITコンサルタント採用の面接設計でお困りなら「coachee人事シェア」がおすすめです。採用経験を持つプロ人事が、評価基準設定から質問設計、面接官トレーニングまで一貫してサポートします。

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 ITコンサルタント採用の面接設計でよくある2つの課題

ITコンサルタントの採用においては、以下のような課題があります。

  • 候補者の実力や適性を正しく見極められない
  • 優秀な候補者か判断できない

これらの課題を把握することで、戦略的な面接設計が可能になります。以下の項で詳しく解説します。

 1. 候補者の実力や適性を正しく見極められない

ITコンサルタントに求められるのは、単なるITスキルだけではありません。クライアントの課題を構造的に整理し、解決策を提示できる論理的思考力や、関係者と円滑に調整するためのコミュニケーション力も不可欠です。

しかし、質問が表面的だったり、業務内容と結びついていなかったりすると、候補者の実力を把握できません。例えば「今までで一番大変だったプロジェクトは?」といった抽象的な質問では、課題にどう向き合い、どのように解決したのかが見えてこないでしょう。

また、マニュアル通りの進行や定型的な質問に終始すると、応募者の柔軟性や思考の深さといった潜在的な強みも見逃してしまいがちです。その結果、本来採用すべきだった優秀な人材を他社に取られてしまうリスクも高まります。

したがって、実際の業務に即した質問や、過去の経験に対する深掘りを通じて、候補者の対応力や判断力を丁寧に引き出す工夫が求められます。

 2. 優秀な候補者か判断できない

ITコンサルタントの面接では、現場のマネージャーやディレクターなど複数の担当者が面接を担当するケースが一般的です。このとき、評価基準が明確でないと、面接官の関心や経験に応じて判断軸が変わり、同じ応募者に対して評価がわかれてしまうという問題が起こります。

特に、ITコンサルタントに求められるスキルは多岐にわたるため「論理性を重視する面接官」と「現場での実績を重視する面接官」とで評価の基準がずれてしまうことがあります。

こうしたばらつきが放置されると、面接そのものの信頼性が損なわれ、結果として採用の精度も低下するでしょう。

 【5Step】ITコンサルタント採用の面接設計手順

ITコンサルタント採用を効果的に行うためには、以下の5つの段階を踏むことが重要です。

  • 評価基準を明確にする
  • 面接フロー・内容を設計する
  • 質問項目を作成する
  • 評価シートを作成する
  • 自社の魅力を整理する

各段階を丁寧に実行すると、優秀なITコンサルタントの獲得につながります。

 1.評価基準を明確にする

採用の精度を高めるために、最初に評価基準を定め、面接官全員で共有しておきましょう。基準があいまいなままだと、評価のばらつきや主観による判断が増え、適切に行えなくなるためです。

評価項目は、実際に担当する業務内容に基づいて設定することが基本です。例えば、論理的な説明力や対人折衝の経験を重視すべきです。こうした観点は、現場担当者と人事が整理し、事前に合意しておくと、認識の相違がなくなるでしょう。

さらに、その基準に沿ってスキルをどのように測定するかも重要です。面接時の確認事項や評価視点について、現場からフィードバックを得ておけば、選考基準が統一されます。

これにより、入社後に期待通りの成果を出せる人材を高い精度で見極められるようになります。

 2.面接フロー・内容を設計する

ITコンサルタントの人材選考では、一般的に「書類審査→適性検査→数回の面接」という流れが採用されており、面接自体も2〜3回にわけて実施される傾向です。

各面接では現場のマネージャーやディレクターなど、さまざまな役職の担当者が評価に参加し、実務に即した視点での判定を重視する特徴があります。

以下のような面接形式を組み合わせることで、多角的な評価が可能になります。

面接の種類内容
行動面接(STAR面接)・過去の具体的な経験や行動を掘り下げ、問題解決力、リーダーシップ、コミュニケーション能力などを評価する
・プロジェクト推進やクライアント対応の実績を具体的に問う
ケース面接・実際のコンサル現場で直面するビジネス課題やITプロジェクトのケースを用い、論理的思考力・課題解決力・提案力・柔軟な発想力を確認
・「マーケットシェアが伸び悩んでおり利益率が落ちている場合の対応策は?」などの質問を行う
カルチャーフィットを確認する面接・社風やチームとの相性、価値観の一致を確認
・多様なメンバーと協働するためのコミュニケーション力や柔軟性、組織文化への適応力を評価


それぞれ異なる角度から候補者を評価できるため、単一の手法に頼らず、複数の方法を組み合わせることがおすすめです。

例えば、論理的思考に優れた候補者でも、現場適応力やチームとの協調性に課題があるケースもあります。複数の観点から判断できる面接を取り入れると、入社後のミスマッチを防ぎ、即戦力となるITコンサルタントを見極められます。

 3.質問項目を作成する

面接の質を高めるには、目的に沿った質問を事前に設計する必要があります。ITコンサルタントは業務領域が広く、単なるスキルチェックでは不十分です。現場適応力や調整力まで見極められるよう、質問内容を工夫しましょう。

例えば、要件定義の初期フェーズで顧客とどのように合意形成を図ったかを問えば、コミュニケーション力や論点整理力を確認できます。プロジェクト全体の構想設計やIT戦略の立案経験を掘り下げると、論理的思考や業界に対する理解の深さを把握しやすくなります。

また、質問は応募者の経験やポジションに応じて使いわけることが重要です。若手にはポテンシャル、経験者には実績や意思決定の観点で設計します。

質問例については「 ITコンサルタント採用の面接で使える質問例」で紹介するので、参考にしてみてください。

 4.評価シートを作成する

評価シートは、面接の質と公平な選考を保つために欠かせません。あらかじめ確認項目と基準を整理しておけば、どの面接官でも同じ視点で候補者を評価できます。

特に複数回の面接では、前回の記録をもとに質問内容を調整しましょう。記録が曖昧だと、同じ質問を繰り返したり、関心からずれた説明をしたりするなど、応募者の不信感を招く恐れがあります。

こうしたミスを防ぐには、全体で共通の評価シートを使い、面接内容や気づきを簡潔に記録することが効果的です。次の面接官が内容を把握しやすくなり、選考もスムーズに進みます。

 5.自社の魅力を整理する

魅力ある企業であっても、その魅力を正しく言語化できていなければ、応募者に伝わりません。とくにIT人材は選択肢が多いため、自社の特徴を具体的に伝える準備が重要です。

魅力を整理する際は、以下の4つの観点を軸に、自社の特徴を具体的に掘り下げてみましょう。

項目内容
Philosophy(企業理念)企業が目指す方向性や価値観を明確に示し、応募者との価値観の適合性を確認する
People(人・文化)職場環境や同僚の特徴、企業文化の特色を伝えることで、働く環境の魅力を訴求
Profession(事業・業務内容)具体的な業務内容や事業の将来性を示し、やりがいや成長機会をアピールする
Privilege(働き方・待遇)勤務条件や福利厚生、キャリア形成支援など、働く上でのメリットを整理して伝えることが重要

自社の魅力を整理する際は、単にキーワードを並べるのではなく、各項目が応募者にとってどのような価値を持つかを意識して言語化することが重要です。

例えば「働きやすさ」という言葉ひとつでも、どのような制度や風土が背景にあるのかを伝えることで、理解の解像度が変わります。

 ITコンサルタント採用の面接で使える質問例

ITコンサルタント採用の面接では、以下のような質問を活用しましょう。

  • ビジネス理解力・ITコンサルタントとしての基本認識を確認する質問
  • 経験・専門性・技術の応用力を確認する質問
  • 課題解決力を確認する質問
  • 顧客対応・コミュニケーション能力を見極める質問
  • 説得力・調整力を確認する質問

以下の項で詳しく解説します。

 ビジネス理解力・ITコンサルタントとしての基本認識を確認する質問

Q:ITコンサルタントとして成功するために必要なスキルは何だと思いますか?

この質問では、応募者がITコンサルタントの役割をどれだけ理解しているかを確認できます。単なる技術知識にとどまらず、クライアントの課題を整理し、ビジネス視点で解決策を導き出す力が求められるため、理解度が回答に反映されます。

応募者の職業観や自己分析力を確認すると、将来的にどのような成長を期待できるかも判断しやすくなるでしょう。

 経験・専門性・技術の応用力を確認する質問

Q:これまでに経験した ITプロジェクトについて教えてください。成功させるためにどのような工夫をしましたか?

この質問では、応募者がどのような業務経験を積み、どの領域に強みを持っているかを確認できます。単に成果を語るのではなく、どの技術を用い、どのように成果に結びつけたかを掘り下げることで、実行力や応用力が見えてきます。

また、プロジェクト内での役割や責任範囲を尋ねると、チームマネジメントのスキルも把握しやすくなるでしょう。技術面に加え、チームを動かす力や全体を俯瞰する視点があるかどうかも見極めるポイントです。

 課題解決力を確認する質問

Q:システムの納期に間に合わなかった時、どのように対処し解決しましたか?

上記の質問では、応募者が困難な状況に直面したとき、どのように考え、行動したかを確認できます。特にITプロジェクトでは、自分の業務範囲外でトラブルが発生する場面も多く、その際に主体的に対応できるかが重要です。

回答からは、問題発生時の判断力や関係者との調整力、優先順位の付け方など、実務に直結するスキルを見極められます。また、過去の失敗をどのように受け止め、再発防止のために何を工夫したかを聞くことで、改善意識や責任感の有無も評価できます。

 顧客対応・コミュニケーション能力を見極める質問

Q:案件の詳細を顧客にどのように説明していましたか?

この質問では、応募者が専門用語や技術的な内容をどれだけわかりやすく伝えられるか、顧客との信頼関係をどのように築いていたかを確認できます。

特に、改善提案やトラブル対応の場面で、顧客とどのようにコミュニケーションを取り、ともに前進できたかを語れるかどうかが、対応力を見極めるポイントです。

説得力・調整力を確認する質問

Q:プロジェクトを成功させるために、顧客や同僚を説得したときのことを教えてください。

この質問では、応募者が関係者と意見の違いを乗り越え、合意形成に導いた経験を確認します。ITコンサルタントは、顧客の要望とシステム側の制約の間でバランスを取りながら、双方の納得を得る説明力が求められます。

特に、要件のすり合わせやスケジュール調整など、利害がぶつかる場面でどう説得し、どのように協力を引き出したかが評価のポイントです。論理的に話を組み立て、相手の立場を理解しながら対話を進める能力が備わっているかを見極めましょう。

 ITコンサルタント採用の面接設計でお困りの場合はcoachee人事シェアへ相談を


ITコンサルタント採用の面接設計では、評価基準の明確化から面接フローの構築、適切な質問項目の作成などを行う必要があります。

論理的思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力など、ITコンサルタントに求められるスキルを正確に見極める面接設計を行うことで、優秀な人材の獲得につながるでしょう。

ITコンサルタント採用の面接設計でお困りの場合は、採用のプロフェッショナルが多く在籍している「coachee人事シェア」の利用をおすすめします。

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記事を書いた人
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coachee 広報チーム

coachee 広報チーム

国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つ高橋秀誓と、採用責任者、人事責任者などの豊富な経験を持つスタッフが率いるcoacheeの広報チーム。
皆様に採用や人事業務に役立つ情報を提供します。

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