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【面接官向け】採用面接で役立つ質問集49選!状況別の質問や見極め方を解説

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coachee 広報チーム
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「採用面接で優秀な人材を見極める質問がわからない」
「応募者ごとに、質問をどのように使い分ければ良いのかな」

このように悩んでいませんか?

採用面接での質問は、応募者の適性を見極め、入社後のミスマッチを防ぐ役割があるため、事前の準備が大切です。

本記事では、職務適性や志望動機を確認する定番の質問から、論理的思考力やストレス耐性を測る質問まで、場面別の質問例49選を紹介します。また、応募者を正しく評価するチェックポイントも解説するため、面接の質を向上できるでしょう。

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採用面接の役割

採用面接の役割は、応募者の適性を正しく見極め、自社の魅力を効果的に伝えることです。採用担当者は単に応募者のスキルを確認するだけでなく、自社の企業文化との相性も判断します。

面接では応募者との対話を通じて、実務経験やスキルに加え、応募者の価値観や考え方も把握します。そのため、面接官には高い観察力とコミュニケーション能力が求められます。

以下の項で詳しく解説します。

入社後のミスマッチを防ぐ

採用面接の役割は、応募者と自社が合うかどうかを見極めることです。実際の面接では、応募者の経験が自社の業務でどう活かせるのかを確認します。

さらに、自社の社風や価値観との相性も判断材料です。例えば、チームワークを重視する企業文化なら、チームで成果を出した経験があるかなどの質問を投げかけます。

また、求める人材像との一致度も確認します。仮に面接で応募者の能力を適切に判断できなければ、入社後の期待値とのギャップが生まれるためです。このような事態を防ぐため、面接官は評価軸を明確にしたうえで質問を投げかけます。

自社の魅力をアピールする

採用面接には、応募者の入社意欲を高めるため、面接では自社の魅力を伝える役割があります。企業理念や将来ビジョンに加え、具体的な仕事内容や職場環境まで、丁寧に説明しましょう。

例えば事業の成長性や、社員の活躍機会について具体的なエピソードを交えながら紹介します。加えて充実した福利厚生制度や研修プログラムなども、説明します。

面接官が自社の強みを魅力的に表現できれば、応募者も入社後のイメージを明確に描けるようになります。

採用面接の質問の流れ

採用面接は、以下の3つのフェーズにわけて質問します。

  • 面接前半:アイスブレイク
  • 面接中盤:応募者を見極める
  • 面接後半:逆質問

前半では、応募者に安心感を持ってもらうアイスブレイクから始めます。和やかな雰囲気づくりを心がけ、自社の事業内容や募集ポジションについて説明します。その後、応募者から簡単な自己紹介を聞き、対話のきっかけを作る流れです。

中盤では、応募者を見極める質問を投げかけてください。例えば「前職での具体的な成果」や「チームでの役割」など、実務能力を確認する質問が重要です。また「志望動機」や「入社後にやりたい業務」といった質問から、応募者の意欲や将来性も確認します。

後半では、応募者からの質問に丁寧に回答します。応募者が抱く疑問や不安を解消し、入社意欲を高めてもらう必要があるためです。給与や福利厚生、キャリアパスなど、応募者が知りたい情報をわかりやすく説明しましょう。

【一覧表】採用面接での質問集・質問例30選

本項では、見極めたい項目ごとに採用面接での質問集を解説します。

  • 職務適性を見極める質問
  • 志望動機を確認する質問
  • コミュニケーション力を確認する質問
  • 論理的思考力を測る質問
  • 主体性・積極性を評価する質問
  • ストレス耐性を確認する質問

以下の項で詳しく解説します。

1.職務適性を見極める質問

入社後のミスマッチを防ぐために、職務適性を見極める質問をします。以下の質問を投げかけてみてください。

・他者からの評価を教えてください(性格や特徴など)。
・あなたの強みと活かし方を具体的に教えてください。
・印象に残っている失敗と対処法を聞かせてください。
・仕事でストレスを感じた場面はありましたか?
・業務上で不満を感じた経験を教えてください。

2.志望動機を確認する質問

応募者が自社を志望した理由を確認することで、入社意欲を図ります。また、職務内容への理解度や期待値も確認できるメリットがあります。以下のような質問を活用しましょう。

・当社への志望理由を具体的に教えてください。
・入社後に実現したい目標は何ですか?
・特に携わってみたい業務領域を教えてください。
・会社選びで重視している点は何ですか?
・現在検討中の他業界や企業があれば教えてください。

3.コミュニケーション力を確認する質問

仕事ではチームで働くため、対面・オンラインを問わずコミュニケーション力が求められます。相手に応じた適切な情報伝達ができるか、以下の質問で確認してみましょう。

・複雑な情報をどのようにわかりやすく説明しますか?
・報告資料作成時の工夫点を教えてください。
・日常会話で意識していることはありますか?
・上司への企画提案で心がけている点は何ですか?
・オンラインミーティングでの工夫を教えてください。

4.論理的思考力を測る質問

早期に活躍してもらうには論理的な思考力が欠かせません。課題発見から解決までの思考のプロセスを確認するため、以下のような質問を投げかけてみましょう。

・目標と現状の差を埋めるためにどう行動しますか?
・組織のリーダーとして課題解決するなら、どう進めますか?
・過去に解決した最大の課題を教えてください。
・複雑な問題を分析するときのアプローチ方法は何ですか?
・重要な意思決定時にどのようなプロセスを踏みますか?

5.主体性・積極性を評価する質問

組織の成長には自発的に動ける人材が必要です。応募者の主体性や実行力を判断するため、以下の質問を活用しましょう。

・新規プロジェクトでどうリーダーシップを発揮しますか?
・仕事は自ら求めるタイプですか、それとも与えられるのを待ちますか?
・自発的に立ち上げた企画があれば教えてください。
・プロジェクトで主導権を握るための工夫は何をしていますか?
・目標達成に向けた計画立案と実行のコツを教えてください。

6.ストレス耐性を確認する質問

ビジネスの現場ではさまざまなプレッシャーに直面します。応募者のストレス対処能力を確認するため、以下の質問を投げかけてみましょう。

・理不尽な要求を受けた時の対処法を教えてください。
・ストレス状況下での判断基準は何ですか?
・ストレス解消法を聞かせてください。
・困った時の相談相手はいますか?
・普段のリフレッシュ方法を教えてください。

【状況別】採用面接での質問の使い分け方

応募者の経歴や状況に応じて、適切な質問をすることで優秀な人材を見極められます。各応募者の置かれた立場や経験によって、評価すべきポイントが大きく異なるためです。

本項では、採用面接での質問の使いわけ方と質問例を解説します。

  • 新卒採用
  • 中途採用
  • 異業種からの転職者
  • ブランクのある応募者

以下の項で詳しく解説します。

1.新卒採用

新卒採用では、学生時代の経験から将来性や成長力を見極めましょう。社会人経験がない分、具体的な業務実績を問うのではなく、学生生活での取り組みや姿勢を重視します。

・学生時代に熱中した活動や経験を教えてください。
・学生生活で乗り越えた壁は何ですか。
・研究やゼミでの取り組みについて聞かせてください。
・企業説明会やインターンシップでの学びは何ですか?
・グループ活動での成功体験を教えてください。

2.中途採用

中途採用では、特に転職理由を確認しましょう。なぜなら同じような状況で再び退職を考える可能性があるためです。また、前職での実績も具体的に確認しましょう。

・現在の会社を辞める理由は何ですか?
・転職を決意したきっかけを教えてください。
・複数回の転職経験がある理由を聞かせてください。
・前職での担当業務と成果を具体的に教えてください。
・部下のマネジメント経験はどの程度ありますか?

3.異業種からの転職者

未経験分野へのチャレンジ精神は素晴らしいですが、安易な決断による早期離職のリスクも考慮する必要があります。

したがって、転職の動機や意思の強さを丁寧に確認しましょう。そのうえで、新しい環境での適応力や学習意欲も見極めていきます。

・現在の業界から異なる分野を選んだ背景を具体的に教えてください。
・当業界の魅力や可能性をどのように感じていますか?
・人生で直面した大きな変化やチャレンジをどう乗り越えましたか?
・今までの経験の中で最も成長できたエピソードを聞かせてください。

なお質問する際は、応募者の前職での経験を否定せず、むしろ異業種での経験をどう活かせるかという観点で対話すると良いでしょう。

4.ブランクのある応募者

ブランク期間がある場合、理由と復職への意欲を確認します。育児や介護などの事情を抱える応募者も多いため、今後の働き方についても聞きましょう。

・職歴の空白期間の理由を教えてください。
・ブランク期間中は何をされていましたか?
・非正規雇用を選択された背景は何ですか?
・今後習得したい専門知識や技能はありますか?
・働き方に関する希望や制約を教えてください。

採用面接での質問回答から応募者を見極めるチェックポイント

採用面接での質問から自社に合った応募者かどうかを見極めるためには、下記のような点をチェックしましょう。

  • 一貫性のある回答ができているか
  • 具体的なエピソードを交えているか
  • 自社の企業理念との親和性があるか
  • 将来のキャリアビジョンが明確か

以下の項で詳しく解説します。

1.一貫性のある回答ができているか

応募者の発言に筋が通っているかを見極めれば、誠実さや信頼性が計れます。細かな受け答えにまで目を向けると、職務経歴書やエントリーシートの内容と面接での回答に矛盾点がないかも見えるでしょう。

例えば、説明に矛盾がある場合には、応募者が自己分析を十分に行っていない可能性や実績を誇張している恐れがあります。論理的思考力も確認できるため、発言のメモを取りながら確認しましょう。

2.具体的なエピソードを交えているか

実績の信憑性を判断するために、具体的なエピソードを盛り込んでいるかを確認しましょう。例えばチームでの課題解決について、問題の背景から解決プロセス、最終的な結果まで詳しく説明できるかを確認します。

また、具体的なエピソードを交えた説明からは、応募者の問題解決能力や行動力も読み取れます。

3.自社の企業理念との親和性があるか

応募者の価値観が企業理念と一致しているかを把握すれば、入社後のミスマッチを防げます。面接では「企業理念である〇〇についてどのように感じましたか?」といった質問を投げかけ、応募者との親和性を確認しましょう。

さらに、応募者が企業理念をキャリアプランに結びつけているかも重要な観点です。企業理念に基づいた将来展望を描けていれば、離職せずに長期的な活躍が期待できます。

4.将来のキャリアビジョンが明確か

応募者の目標達成意識やモチベーションを見極めるため、将来のキャリアビジョンをしっかりと確認します。「5年後、10年後にどのような姿を目指していますか?」といった質問で将来の展望を把握できます。

ビジョンを持つ応募者には、自身のスキル向上への意欲が高い傾向があります。加えて、企業貢献について具体的なプランを描けている人材は、入社後の活躍も期待できるでしょう。

採用面接で聞いてはいけない質問

採用選考では応募者の職務遂行能力や適性を正確に判断しなければなりません。しかし、面接で不適切な質問をすると、就職差別を助長するリスクがあります。そのため、以下の質問は聞かないように心がけましょう。

<a.本人に責任のない事項の把握>
・本籍・出生地に関すること (注:「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることはこれに該当します)
・家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)
・住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近隣の施設など)
・生活環境・家庭環境などに関すること

<b.本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)の把握>
・宗教に関すること・支持政党に関すること
・人生観、生活信条などに関すること
・尊敬する人物に関すること
・思想に関すること
・労働組合(加入状況や活動歴など)、学生運動などの社会運動に関すること
・購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

引用:公正な採用選考の基本|厚生労働省

面接では上記の項目を避け、代わりに職務経験やスキル、入社後の目標など、仕事に直接関連する質問を中心に話を進めましょう。

採用面接で優秀な人材を獲得するために注意すべき3つのこと

優秀な人材を適切に見極め、採用につなげるためには、面接官側の準備と環境整備が欠かせません。採用面接では以下のポイントも意識してください。

  • 第一印象や経歴に惑わされない
  • 回答時間を十分に確保する
  • オンライン面接対策も行う

以下の項で詳しく解説します。

1.第一印象や経歴に惑わされない

面接官は容姿や話し方、学歴といった表面的な要素で応募者を判断する認知バイアスに陥りやすくなります。結果として、本来の実力や将来性を見誤ることもあるでしょう。

そのため、事前に評価基準を明確にして、質問項目と評価ポイントを設定しましょう。さらに、面接では応募者の具体的な実績や困難を乗り越えた経験など、行動などに焦点を当てて質問します。

2.回答時間を十分に確保する

面接では緊張から言葉に詰まったり、考えをまとめるのに時間がかかったりする応募者もいます。その際に、面接官が回答を急かすと、正確な回答を引き出せずに、応募者の実力や意欲を把握できなくなります。

したがって、質問一つあたりの想定回答時間を余裕をもって設定し、経験やスキルを落ち着いて説明できる環境を用意してください。また、応募者の表情や態度を観察しながら、適切なタイミングで質問を投げかけていきましょう。

3.オンライン面接対策も行う

オンライン面接では、通信環境が不具合を起こすなどにより、応募者の実力を正確に判断できない恐れがあります。

したがって、下記の対策を取りましょう。

  • 使用する回線やパソコンの動作を確認する
  • 静かな場所を確保する
  • 対面同様、服装にも気を配る

特に、個人情報を含む質問や機密性の高い話題も想定されるため、面接官側も人目のない静かな場所を確保しましょう。加えて、対面と同様に、服装や姿勢にも気を配ります。

採用面接の質問集を把握して優秀な人材獲得につなげよう

自社に合った優秀な人材を採用するには、見極めたい項目や状況に合わせた質問を用意することが必要です。本記事で紹介した質問集を活用し、応募者を見極められるようになりましょう。

面接官としての採用戦略の改善をお考えの方は、採用のプロフェッショナルが多く在籍しているcoachee人事シェアの利用をご検討ください。

経験豊富な人事のプロが、貴社の採用課題に合わせて面接をサポートします。「採用面接に関するノウハウがない」という場合も、丁寧にヒアリングし解決策を提示するため安心です。

初期費用0円で利用できるため、まずは資料を確認してみてください。

記事を書いた人
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coachee 広報チーム

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国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つ高橋秀誓と、採用責任者、人事責任者などの豊富な経験を持つスタッフが率いるcoacheeの広報チーム。
皆様に採用や人事業務に役立つ情報を提供します。

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