【厳選】採用代行（RPO）サービス9選！選び方や依頼できる業務、相場を解説

「採用代行サービスが多すぎて、どこが自社に合っているかわからない」
「採用代行サービスの選び方を知りたい」
「費用や依頼できる業務を知りたい」

このような採用の悩みや疑問を抱えていませんか？

採用に悩んでいるものの、採用代行（RPO）には、多数のサービスがあり、どれが自社のニーズに合っているのか判断に迷う方も多いでしょう。

そこで本記事では、採用代行サービスの選び方のポイント、おすすめサービス9選を総合支援型と特化型にわけて詳しく解説します。おすすめサービスは、特徴や料金体系、得意領域も紹介するため、自社に最適な採用パートナーを見つけられるでしょう。

採用代行サービス選びでお悩みなら、採用に特化したプロ人事を紹介する「coachee人事シェア」もおすすめです。

大手IT企業から地方の中小企業まで幅広い採用実績を持つプロが、採用戦略立案から実行まで一貫してサポートします。初期費用0円で利用可能ですので、まずは以下のリンクからサービス紹介資料をご覧ください。

採用代行（RPO）とは

採用代行（RPO：Recruitment Process Outsourcing）とは、企業の採用活動における一部またはすべての業務を、外部の専門会社やフリーランスが代行するサービスです。

採用計画の立案から、母集団形成、応募者対応、面接調整、内定フォローまで、各フェーズにおける業務をプロの手でサポートしてもらうことで、採用活動の質を保ちながら、社内リソースの最適化を図れます。

特に、採用担当者が限られている中小企業や、採用強化フェーズにある企業にとっては、戦略面に集中でき、実務の工数を減らせる点が大きなメリットです。

採用代行と採用コンサルティング、人材紹介の違い

採用代行（RPO）と採用コンサルティング、人材紹介は、それぞれ異なる目的とサービス内容を持っています。

項目	採用代行（RPO）	採用コンサルティング	人材紹介
目的	採用業務の実務を外部に委託し効率化	採用戦略や課題解決のための助言・提案	企業に最適な人材を紹介・斡旋
サービス内容	採用計画立案、応募者管理、書類選考、面接調整など	採用戦略立案、採用手法の見直し、課題分析など	候補者の選定、推薦、面接調整、条件交渉
料金体系	月額固定・従量課金など	プロジェクト単位・月額など	完全成功報酬型

採用コンサルティングは戦略立案や助言に特化しているのに対し、採用代行は実際の業務実行を担当します。一方、人材紹介は候補者の紹介に焦点を当てたサービスです。

採用代行が求められる背景

採用代行サービスが注目されている背景には、採用手法の多様化と採用活動の長期化があります。

近年は、従来の求人媒体だけでなく、SNSやダイレクトリクルーティング、社員紹介（リファラル）など、多様な手法が登場しています。これにより、企業の採用担当者は対応すべき業務が増加し、幅広い知識と経験が求められるようになりました。

また、深刻な人手不足と売り手市場の影響で、優秀な人材の獲得競争は激化しています。特に新卒・中途問わず、内定辞退や採用ミスマッチのリスクが高まっているため、企業側は長期的な視点で採用活動を行う必要があります。

こうした背景から、採用の専門家に業務を委託することで、実務負担を軽減しつつ、質の高い採用活動を実現したいというニーズが高まっているのです。

採用代行が向いている企業

以下の表で、採用代行サービスの導入が向いている企業と理由をまとめました。

採用代行が向いている企業	理由
専任の採用担当者がいない企業	採用の知識やリソースが不足しており、専門家の支援で効率的な採用が可能になるため。
採用活動が成果につながっていない企業	客観的な視点で課題を特定でき、他社の成功事例を活かした改善策が取り入れやすいため。
コア業務に手が回らない企業	応募者対応などを外部に任せることで、戦略立案や振り返りといった重要業務に集中できるため。

このように、採用代行サービスの導入は単なる業務負担の軽減だけでなく、採用の精度や戦略性を高める手段にもなり得ます。特に、採用活動が属人化しやすい中小企業や、採用の専門知識を持つ人材が限られている企業にとっては、プロの視点を取り入れることで、採用活動全体の底上げが期待できます。

採用代行サービスを選ぶ4つのポイント

最適な採用代行サービスを選定するには、以下の4つの基準をもとに検討する必要があります。

• 自社の採用課題に対応できるサービスを提供しているか
• 自社と同じ業界・業種の実績は豊富か
• コミュニケーションは取りやすいか
• 予算に合った料金か

これらの基準を満たすサービスを選択すれば、採用活動の成功確率が大幅に向上するでしょう。各ポイントの詳細を説明します。

1.自社の採用課題に対応できるサービスを提供しているか

サービス選定時には、以下の要素を詳細に確認しましょう。確認すべき主なポイントは以下の通りです。

• 自社内で対応可能な業務
• 外部サービスが担当できる業務
• オプションとして対応できる業務

自社内では対応困難な業務をカバーできるサービスを選択しましょう。業務範囲の重複がある場合は「自社だけでは不安だからサポートを依頼する」か「料金を下げるために除外する」かを判断して選択しましょう。

2.自社と同じ業界・業種の実績は豊富か

採用代行サービスは、企業の業界や職種、規模によって得意分野や支援内容が異なります。特に採用戦略がまだ整っていない企業の場合、自社と同じ業界・職種で豊富な支援実績があるサービスを選ぶことが重要です。

したがって、導入事例や対応件数などを事前に確認し、実務に精通しているかを見極めましょう。業界特有の採用課題や人材ニーズを理解している会社であれば、的確な戦略立案や施策実行が期待できます。

IT業界であればエンジニア採用の知見を持ち、技術面接の実施や適切な求人媒体の選定に対応できるサービスを選ぶことで、採用成功率を高められます。

3.コミュニケーションは取りやすいか

採用代行会社と良好な連携を築くには、スムーズなコミュニケーション体制が大切です。進捗の報告や課題の相談を行いやすいかどうかは採用の成果にも関わります。

例えば、定期的なミーティングで状況を共有できるか、トラブル発生時に柔軟に対応してくれるかなどは、事前にチェックすべきポイントです。また、ChatworkやSlackなど自社で使い慣れたツールに対応しているかも、日々のやりとりを効率化するうえで重要です。

契約前のやりとりの中で、担当者のレスポンスの早さや提案の質、やり取りの丁寧さなどを見て、信頼できるパートナーかどうかを判断しましょう。

4.予算に合った料金か

採用代行サービスの料金体系には、月額定額制や成果報酬制、スポット依頼など複数の形式があります。自社の採用計画や予算規模に合った形式を選ぶことが重要です。

月額制なら継続的なサポートを受けやすく、成果報酬型なら費用対効果を重視した契約が可能です。ただし、基本料金には書類選考までが含まれており、面接対応やスカウト送信などがオプション扱いになっている場合もあるため、事前に業務範囲と費用の内訳を明確にしておきましょう。

契約後に追加費用が発生してしまわないよう、初期段階で見積もりをしっかり確認することが、予算内での運用につながります。

【総合支援型】採用代行サービスおすすめ6選

本項では、あらゆる業務を代行する「総合支援型」の採用代行サービスを紹介します。

会社・サービス名	特徴
coachee人事シェア	多様な業界での採用経験が豊富なプロフェッショナルの人事を紹介
パーソルキャリアのRPOサービス	転職サービス「doda」で培ったノウハウを活かした総合型支援
まるごと人事	540社以上の支援実績を活かして設計から運用、改善までまとめて外注可能
株式会社トライアンフ	1社1社の採用課題に合わせて戦略立案から実行まで伴走
株式会社アールナイン	1,450人以上の人材から編成し、戦略から実務まで支援
株式会社ネオキャリア	母集団形成の戦略立案から内定後のフォローまでワンストップ支援

以下の項で詳しく解説します。

1.coachee人事シェア｜多様な業界での採用経験が豊富なプロフェッショナルの人事を紹介

引用元：coachee人事シェア

所在地	〒150-0001東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階
料金	要問合せ
サービス	採用戦略策定、採用広報、採用プロセス改善、新卒採用支援、オンボーディング支援など

coachee人事シェアは、厳しい審査を経た採用のプロを紹介する採用代行サービスです。

自社に採用ノウハウがなく専任担当者がいない企業でも、経験豊富な人事プロフェッショナルが伴走し、以下のような業務に対応できます。

• 採用戦略策定：採用ターゲットの要件定義、採用アプローチ手法の策定など
• 採用広報：採用ブランディング課題の整理、SNS運用の方針策定、実行
• 採用プロセス改善：選考フロー見直し、選考基準策定
• 新卒採用：新卒採用計画の策定、新卒採用媒体、手法の策定

数百名規模の採用を成功させてきた人材や大手企業での人事の経験がある担当者が在籍しているため、貴社の採用課題の解決が期待できます。

利用までの流れはシンプルで、貴社の人事課題をヒアリングしたうえで、解決のために必要なスキル、要件のすりあわせを行います。条件をもとに、マッチした候補者を紹介する流れです。

初期費用、月額費用は0円で、完全成功報酬で利用できます。以下のリンクからサービス紹介資料をチェックできるため、採用業務を幅広く依頼したい人事担当者の方はぜひチェックしてみてください。

2.パーソルキャリアのRPOサービス｜転職サービス「doda」で培ったノウハウを活かした総合型支援

引用元：パーソルキャリアのRPOサービス

所在地	〒106-0041東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ 森JPタワー21階
料金	要問合せ
サービス	運用設計、チャネル管理、応募受付、合否連絡、日程調整、書類送付など

パーソルキャリアのRPOサービスは、転職サービス「doda」で培った豊富な採用ノウハウを活かし、企業ごとに最適な採用プロセスを設計・運用します。応募受付や面接調整、内定者フォロー、各種採用チャネルの運用など、幅広く対応し、採用活動のノンコア業務を一括して代行可能です。

年間で数十名、数百名規模の採用に成功してきた実績があるため、安心して依頼できるサービスです。

3.まるごと人事｜540社以上の支援実績を活かして設計から運用、改善までまとめて外注可能

引用元：まるごと人事

所在地	〒060-0061北海道札幌市中央区南一条西十六丁目1番地323 春野ビル3F
料金	・まるごと人事ライト：初期費用10万円＋25万円 ・まるごと人事：初期費用10万円＋月額45万円
サービス	要件定義、募集媒体の選定、訴求ポイントの洗い出し、書類選考、改善策の提案など

まるごと人事は、540社以上の採用支援実績を持ち、企業の採用活動を設計から運用、改善までワンストップで外注できるサービスです。

事業拡大や新規事業立ち上げなどで採用スピードが求められる場面でも、母集団形成やスカウト対応、応募者対応、面接設定などをスムーズに代行します。

最短1か月から利用できるため、採用代行サービスを試しに利用してみたい方におすすめです。

4.株式会社トライアンフ｜1社1社の採用課題に合わせて戦略立案から実行まで伴走

引用元：株式会社トライアンフ

所在地	〒150-0011東京都渋谷区東3丁目16－3 エフ・ニッセイ恵比寿ビル 1F
料金	要問合せ
サービス	業務プロセス設計、採用プロジェクト管理、ダイレクトソーシング代行、説明会・インターンシップ代行、面接官代行など

株式会社トライアンフは、企業ごとの採用課題や目標に合わせて、戦略立案から実行まで一貫して伴走する採用代行サービスを提供しています。スピーディーな採用業務を叶え、採用までの時間の短縮・採用施策の見直しにも対応しています。

また、採用プロジェクト管理も得意です。採用施策の実行状況や歩留まり（応募から内定承諾まで各フェーズに進んだ人数の割合）の状況から課題と対策を整理し、レポーティング（データをまとめること）します。

それに加えて、採用市場や他社動向を踏まえた改善策の立案も得意です。

5.株式会社アールナイン｜1,450人以上の人材から編成し、戦略から実務まで支援

引用元：株式会社アールナイン

所在地	〒105-0001東京都港区虎ノ門2-6-1虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 35階
料金	要問合せ
サービス	選考プロセス見直し、求人設計、スカウト運用など

株式会社アールナインは、1,500人以上の人材ネットワークを活用し、企業ごとに最適なチームを編成して採用活動を全面的にサポートします。

採用戦略の設計からスカウト、求人設計、スカウト運用など幅広く対応し、専門性の高いコンサルティングも提供します。新卒採用・中途採用のどちらも対応可能です。

実績として、採用未経験者7割の顧客を支援し、採用目標100名を達成した事例があります。15年以上の経験とノウハウを活かしたPDCAサイクルで採用を支援します。

6.株式会社ネオキャリア｜母集団形成の戦略立案から内定後のフォローまでワンストップ支援

引用元：株式会社ネオキャリア

所在地	160-0023東京都新宿区西新宿1-22-2 新宿サンエービル 2階
料金	月額数万円～（業務範囲により変動）
サービス	採用戦略立案、スケジュール設計、広告媒体選定、選考・スクリーニングなど

株式会社ネオキャリアは、採用支援実績10,000社以上を誇る採用代行会社です。採用計画立案や広告媒体選定、選考・スクリーニング、面接代行など、対応できる業務は多種多様です。

もちろん、すべての業務を依頼するのではなく、部分的に任せられます。例えば、電話・メール等で応募者対応を依頼でき、求職者に響く、カスタマイズを加えたスカウトも可能です。

料金は月額数万円からとコストパフォーマンスが高いというメリットもあります。

【特化型】採用代行サービスおすすめ3選

本項では、一部の業務に特化した会社を紹介します

会社・サービス名	特徴
株式会社リーガルブライト	面接の代行から書類選考のスクリーニングまで対応
株式会社VOLLECT	ダイレクトリクルーティング特化した採用代行を提供
株式会社uloqo	デジタル領域のあらゆる職種を採用可能

以下の項で詳しく解説します。

1.株式会社リーガルブライト｜面接の代行から書類選考のスクリーニングまで対応

引用元：株式会社リーガルブライト

所在地	〒163-1030東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワーN30階
料金	面接官の派遣の場合：30分あたり6,600円 東京都以外への出張費：日当16,500円
サービス	面接代行、書類選考スクリーニング、応募者対応など

株式会社リーガルブライトは、法務・士業分野に強みがある採用代行サービスを提供しています。人材業務で培った豊富なノウハウを活かし、応募者のコミュニケーション力や潜在的なリスクなどを、経験豊富な派遣面接官が的確に見極めます。

オンライン面接や面接官の派遣、履歴書、エントリーシート、職務経歴書のスクリーニングなどが対応できる業務です。

2.株式会社VOLLECT｜ダイレクトリクルーティング特化した採用代行を提供

引用元：株式会社VOLLECT

所在地	〒101-0041　東京都千代田区神田須田町一丁目3番33号 Bizflex神田3階
料金	要問合せ
サービス	スカウト文面作成、求人票作成、スケジュール・返信数管理、媒体提案など

株式会社VOLLECTは、ダイレクトリクルーティングに特化した採用代行サービス「PRO SCOUT」を展開しています。導入社数800社超と多くの企業に利用された実績から、ダイレクトリクルーティングを代行します。

具体的には、スカウト文面の作成や、求人票の作成、候補者の選定など、ダイレクトリクルーティングに関わる業務を代行可能です。

担当コンサルタントのKPIを「採⽤決定⼈数」に置いているため、実施するだけでなく、成果も期待できます。

h33.株式会社uloqo｜デジタル領域のあらゆる職種を採用可能

引用元：株式会社uloqo

所在地	〒107-0062東京都港区南青山5-10-2 第2九曜ビル202A
料金	要問合せ
サービス	ペルソナ設計、媒体選定、コンテンツ案策定、レポート提出など

株式会社uloqoは、デジタル領域に特化した採用代行サービスを提供しており、エンジニアやデザイナー、マーケターなど、IT・Web業界で求められる多様な専門職の採用支援に強みを持っています。

案件の継続率は90%、目標達成率は87%と高い水準です。デジタル関連に関して深い知見と洞察力を持っているため、採用コンテンツや運用の改善をスピーディーに行えます。

採用代行に委託できる9つの業務範囲

人材採用の外部委託では、戦略立案から実務まで幅広い業務を依頼できます。以下の表で、各業務の詳細な内容を確認してみましょう。

依頼できる業務	内容
採用計画の策定	採用要件のすり合わせや戦略立案、KPI設定、採用目標・スケジュール・予算の策定など、採用活動の根幹となる計画を立案
求人広告掲載	求人原稿の作成、掲載媒体の選定・手配、広告出稿管理など、母集団形成を目的とした求人活動全般
応募者の管理	応募者情報や書類の収集・整理、応募者データベース化、連絡・進捗管理など、応募者に関する一連の管理業務
書類選考	履歴書や職務経歴書などの書類スクリーニング、基準に基づく選考、Webテストや質問対応など
スカウトメール作成・送信	ダイレクトリクルーティングにおける候補者抽出、スカウトメールの作成・送信、反応分析・対応
選考日程調整	面接や選考のスケジュール調整、候補者・面接官との連絡、日程確定・リマインドなど
説明会の実施	新卒・中途採用の会社説明会の企画・運営、資料・プレゼン作成、案内・告知、当日の運営サポート
面接代行	企業の要件に基づく面接の実施、質問設計、評価、面接官代行や同席、評価シート作成など
内定後のフォロー	内定通知後の連絡、入社手続き案内、オリエンテーション日程調整、内定者への継続的なフォロー・コミュニケーション

多くの企業では、これらすべての業務を一度に外部委託するのではなく、自社の課題や状況に応じて段階的に委託範囲を拡大する傾向があります。

まずは最も負担の大きい業務や専門性が必要な業務から始めて、徐々に依頼する業務範囲を広げる方法が効果的です。

採用代行サービスの料金体系と相場

外部委託サービスの料金構造を理解すれば、予算計画を立てやすくなります。

各料金体系の特徴と相場を詳しく解説します。

1.料金形態

以下の表に、採用代行の料金形態別の料金をまとめました。

料金体系	概要	費用相場・例
定額制（月額固定）	毎月一定額を支払う。業務範囲ごとにパッケージ化されている。	月額10万～70万円程
成果報酬制	採用決定など成果が出たときのみ料金が発生。	年収の10％程度
従量単価請求制	業務ごとに単価が設定され、依頼した分だけ費用が発生。	・選考日程調整：5万円～ ・DM・スカウト配信業務：3万円～ ・面接業務代行：30万円～

月額定額制は、毎月一定額を支払うパッケージ型の契約です。プラン内容に応じてサービス範囲が明確に定められており、予算管理しやすいのがメリットです。ただし、初期費用が別途かかる場合があります。

成果報酬制は、採用が決定した時点で報酬が発生する成果ベースの契約です。採用に至らなければ費用が発生しないため、初期リスクを抑えたい企業に向いています。一方で、成功報酬は高額になる傾向があります。

従量単価請求制は、業務ごとに単価が設定されており、依頼した分だけ料金が発生します。必要な業務だけを柔軟に外部委託したい企業に最適で、月ごとの業務量に応じて費用を抑えることが可能です。

2.業務範囲別

委託する業務範囲によって、以下のような費用目安になっています。

• コア業務とノンコア業務（戦略立案や採用設計なども含む）：月額30～100万円
• ノンコア業務のみ（事務的な業務中心）：月額5～10万円

戦略立案や採用設計などを外部委託する場合は、より高額な料金設定になります。一方、書類整理や日程調整などの実務のみを委託する場合は、比較的低価格で利用できるでしょう。

3.新卒・中途採用

新卒採用の場合の外部委託費用目安は月額5〜60万円です。

中途採用は業務範囲次第で費用は変わりますが、中途採用の外部委託費用目安は月額10〜60万円程度になります。

新卒採用は採用時期が集中するため短期間での高い稼働が必要な一方、中途採用は年間を通じての対応が必要になるケースが多く、それぞれ異なる料金体系が設定されています。

採用代行サービスを利用するメリット

採用代行サービスの活用により、企業は「採用業務の効率化」と「採用の質の向上」という2つのメリットを得られます。

まず、採用活動には求人広告の作成、応募者対応、面接日程の調整、進捗管理、内定通知など、膨大なタスクが伴います。すべて社内で対応しようとすると、人事担当者の負担が大きくなり、他の重要な業務に手が回らなくなる恐れがあるでしょう。

こうした業務の一部を外部の専門会社に委託すれば、自社は「戦略立案」「面接官教育」など、コアな業務に集中できます。結果として、採用活動全体の効率が高まり、候補者一人ひとりへの対応精度も高まるでしょう。

さらに、採用代行を担うのは、数多くの実績を持つ採用のプロフェッショナルです。彼らは最新の採用トレンドや求職者の動向に精通しており、求人票の改善や面接フローの見直しといった施策提案も可能です。

そのため、採用代行の導入は単なる「業務の外注」ではなく、企業の採用力そのものを引き上げる手段として機能します。

採用代行サービスを利用するデメリット

採用代行サービスには多くのメリットがありますが、導入にあたっては注意すべきデメリットも存在します。

まず、委託先とのコミュニケーション不足により、認識のずれが生じるリスクがあります。特に、業務を電話やメールのみでやり取りするケースでは、細かなニュアンスが伝わりにくく、意図しない対応やミスが発生することもあります。業務の開始前にゴールや進行方法、連絡体制についてしっかりすり合わせましょう。

また、採用プロセスのすべてを外部に任せると、自社に採用ノウハウが蓄積されないというデメリットもあります。仮に採用がうまくいったとしても、サービスの契約終了後には同じ質での採用活動が継続できなくなる恐れがあります。

そのため、単に業務を丸投げするのではなく、自社でもプロセスを把握し、運用方法やノウハウを並行して学ぶ姿勢が必要です。定例ミーティングの実施や、採用活動の記録・分析を自社で行うなど、将来的な内製化も見据えた運用が理想的です。

採用代行サービスを利用する3つの流れ

外部委託サービスを効果的に活用するためには以下の手順で進めれば、スムーズに導入できるでしょう。

• 自社の採用課題を明確化する
• 社内リソースを確認して依頼したい業務を明確にする
• 見積りを取りサービスを選ぶ

以下の項で詳しく解説します。

1.自社の採用課題を明確化する

外部委託を活用する前に、どのような人材獲得の課題を解決したいのかを具体化しましょう。

例えば「応募者数の確保がうまくいかない」「選考途中での辞退が多い」「内定辞退が頻発している」など、現在の課題を洗い出します。

外部委託を活用する理由を明確にすれば、委託先への依頼時の打ち合わせがスムーズになり、コミュニケーションエラーの防止にもつながるでしょう。

「面接官のスキル不足で適切な人材を見極められない」という課題であれば、面接代行や面接官研修に強いサービスを選ぶ必要があります。

2.社内リソースを確認して依頼したい業務を明確にする

外部に委託すべき業務範囲を明確にすることも重要です。

多くの企業では、採用にかけられる人員・時間・予算が限られており、採用課題の一因となっています。そこでまず、現在の人事体制や担当者の業務負荷、対応できる業務範囲を棚卸ししましょう。

あわせて、外部委託にかけられる予算や、委託先が対応可能な業務内容の確認も欠かせません。希望する業務が委託範囲に含まれていない場合は、自社で対応するか、別のサービスを検討する必要があります。

例えば以下のように、業務の切り分けを行うと効果的です。

• 自社で対応可能な業務例：最終面接、内定通知、入社手続きなど
• 外部に委託しやすい業務例：書類選考、初回面接、スカウト配信、日程調整、求人票作成

このように業務を仕分けすることで、無理なく社内リソースを活用しながら、必要な部分だけを効率的に外部委託できます。

結果として、限られた予算内で効果を発揮する採用体制が構築できるようになります。

3.見積りを取りサービスを選ぶ

自社の採用課題や活用可能なリソース、委託したい業務内容が明確になったら、複数のサービス提供会社に見積もりを取りましょう。価格の比較だけでなく、各社の得意分野や実績、対応範囲なども併せて検討することが重要です。

また、見積もりはできるだけ同一条件で複数社から取得し、サービス内容・料金・契約条件（契約期間・解約ポリシーなど）を比較することで、後のトラブルを防ぎやすくなります。

サービス選定にあたっては「採用代行サービスを選ぶ4つのポイント」の内容も踏まえ、どの程度自社の課題解決に直結するかを確認しながらご検討ください。

coachee人事シェアの採用代行サービスの支援事例

coachee株式会社が提供するサービス「coachee人事シェア」では、これまで多くの企業の採用代行を行ってきました。本項では、弊社が対応してきた採用サービスの支援事例を紹介します。

• 採用プロセス最適化によりカジュアル面談数が3か月で140%増加
• 採用要件を明確化し人材確保に成功

以下の項で詳しく解説します。

採用プロセス最適化によりカジュアル面談数が3か月で140%増加

トヨタコネクティッド株式会社様では、人事担当者が複数部署を兼務していたため、日々の採用業務に追われ、採用戦略の策定やPDCAの実行に十分な時間を割けないという課題がありました。特に、面接対応に多くの工数が取られ、戦略的な取り組みが後回しになっていました。

そこで、PDCAの「実行フェーズ（Do）」を中心に支援を実施しています。面接代行やスカウト文面の改善、施策内容の見直しを行いました。また、採用プロセス全体の歩留まりを可視化し、ボトルネックを特定し、効率的な運用体制への改善提案も実施しています。

その結果、適切な候補者との接点が増えて、カジュアル面談の実施数は3か月で140％増加しました。担当者からは「面接対応を一部任せられたことで、他業務に集中する余裕ができた」との声もいただいています。

採用要件を明確化し人材確保に成功

弊社で支援させていただいた建設会社様では、新規事業の立ち上げにより、複数部署での人材確保が急務となる一方で、採用要件があいまいなポジションも多く、組織体制の再整理が求められていました。

そのため、まず各部署へのヒアリングを通じて、採用の目的・必要スキル・求める人物像を具体化しました。採用が最適でない業務については、副社長を含む経営層と連携し、ポジション自体の見直しや組織改革を提案しています。

そのうえで、明確になった要件をもとに採用計画を策定し、短期間での採用活動を実行していました。

その結果、必要人材の採用をスピーディーに実現できています。単なる採用支援にとどまらず、組織構造の再設計と内製体制の構築により、持続可能な採用体制確立につながりました。

採用代行サービスに悩んでいるならcoachee人事シェア

採用代行（RPO）サービスは、企業の採用業務を外部の専門会社が代わりに実施するサービスです。

サービス選定時は、自社と同じ業界での実績が豊富か、予算に合った料金かなどを確認しましょう。

採用代行の導入を検討している企業には、プロフェッショナルな人事を紹介する「coachee人事シェア」がおすすめです。

経験豊富な採用のプロが、貴社の課題に合わせて面接から戦略立案まで幅広くサポートします。多様な業界での実績を持つ人材が在籍しており、IT・コンサル・メーカーなど各分野の採用ノウハウを活用できます。

初期費用0円で利用でき、成功報酬型のため無駄なコストを抑えながら優秀な人材を確保可能です。

また、専任コンサルタントによるマッチングサポートにより、ミスマッチを防ぎ効果的な採用活動を実現します。

まずは資料をダウンロードして、サービス内容をご確認ください。