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【職種別に例文あり!】IT人材向けスカウトメールのテンプレート!返信率アップのコツも紹介

hidechika-takahashi
coachee 広報チーム
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「効果的なスカウトメールのテンプレートがほしい」
「IT人材にスカウトメールを送っても返信がこない」
「エンジニア採用で他社との差別化ができていない」

スカウトメールを送っても返信率が低く、採用につながらないと悩む採用担当者も多いでしょう。

本記事では、IT人材向けのスカウトメールテンプレートを職種別に5つ紹介し、返信率を高めるためのコツを解説します。魅力的な件名の作り方から避けるべきNG例まで、実践的な内容を網羅しているため、すぐに活用できるでしょう。

今までよりも労力をかけずに、IT人材の採用につなげたいと考える人事担当者はぜひ参考にしてみてください。

IT人材採用における効果的なスカウトメール戦略でお困りなら、採用特化型人事シェアサービス「coachee人事シェア」がおすすめです。

豊富な採用経験を持つプロ人事が、IT人材に響くメッセージ作成から運用改善まで、貴社の採用課題に合わせた戦略をご提案します。

以下のサイトからサービスの概要をチェックできるので、ぜひご覧ください。

 IT人材向けのスカウトメールとは

IT人材向けのスカウトメールとは、企業がエンジニアやデザイナー、インフラ担当者などのIT人材に対して、直接連絡をとって採用を促すメールです。企業は求人サイトのデータベースやSNSなどから、特定のスキルや経歴を持つ候補者を選び、個別にアプローチします。

「求人を出して応募を待つ」という従来の受動的な採用手法とは異なり、企業が能動的に人材へ声をかける攻めの採用戦略です。

「一度お話ししませんか」「当社でスキルを活かしてみませんか」といった文面を通じて、興味を引き、対話のきっかけをつくることを目的としています。

2025年3月の「人材市況動向レポート」によると、スカウトを受けるIT人材は年々増えており、業界全体でスカウト型の採用活動が一般化しつつあります。採用難が続く中、優秀な人材を確保する手段として、注目度が高まっていると言えるでしょう。

出典:人材市況動向レポート(2025年3月):人材数は全体で前月から増加|すべての領域で人材数が増加し、企業スカウトを受けた人材数も増加しました|FNNプライムオンライン

スカウトメールの種類

スカウトメールの種類は以下のとおりです。

種類内容
1対1のスカウトメールダイレクトリクルーティングサービスを利用し、特定の求職者に個別に送る。特別感を出しやすい。
1対複数人のスカウトメール広告媒体のスカウトメール。条件を設定し、複数人にカスタマイズした文面で送信できる。
メールマガジン広告媒体のメールマガジンを利用し、一斉送信。個別カスタマイズはできず、特別感は薄いが大量採用に有効。

それぞれのスカウトメールにはメリット・デメリットがあり、目的や採用したい人材のレベルによって使い分けることが重要です。

例えば、即戦力のエンジニアを狙うなら「1対1のスカウトメール」での丁寧なアプローチが効果的ですし、多数の候補者を募りたい場合は「メールマガジン」で広くリーチする手法が適しています。

自社の採用目的や状況に合わせて、最適な手段を選びましょう。

 IT人材採用でスカウトメールが必要な理由

IT人材採用でスカウトメールが必要な理由は、IT人材の採用が難しくなっているからです。特にエンジニアの採用市場では求人倍率が高い傾向です。実際に、2025年4月におけるエンジニアを含む情報処理・通信技術者の新規有効求人倍率は約3倍と報告されました。

このような環境下では、求人広告を出すだけでは優秀な人材に出会うことは難しく、他社に先を越されるリスクも高まります。

スカウトメールであれば、企業が求めるスキルや経験に合致した候補者に対し、ピンポイントにアプローチできます。

さらに、求人票では伝えきれない業務の魅力や働き方、キャリアの可能性などを、相手の経歴に応じて個別に伝えられるため、関心を引きやすく、返信率の向上にもつながるでしょう。

出典:一般職業紹介状況(令和7年4月分)|厚生労働省

 【職種別】IT人材向けスカウトメールのテンプレート・例文

本項では、IT人材向けスカウトメールのテンプレートを紹介します。

まず、あらゆる職種に応用できるテンプレートをご紹介します。

【一般的なテンプレート】

【件名】
〇〇様のご経歴を拝見しました!ぜひ一度お話ししませんか?

【本文】
〇〇様
はじめまして。〇〇株式会社の採用担当〇〇と申します。

この度は〇〇様のご経歴(例:〇〇でのご経験や△△分野でのご活躍)を拝見し、ぜひ一度お話を伺いたくご連絡いたしました。

弊社は〇〇(自社の事業やサービス概要)を展開しており、現在、〇〇職種で新たな仲間を募集しています。特に〇〇様のご経験が、弊社の〇〇プロジェクトや今後の事業展開に大きく貢献いただけると考えております。

働き方についても、リモートワークやフレックス制度など柔軟な環境を整えております。まずはカジュアルな情報交換からでも構いませんので、ご興味がございましたらご都合の良い日程をいくつかご返信いただけますと幸いです。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

このテンプレートでは、候補者の経歴に言及して関心を示すことで、一人ひとりに合わせたメッセージになっています。また、企業の魅力や働き方に触れて、応募意欲を高めやすくしています。

さらに「カジュアルな情報交換からでも構いません」といった柔らかい表現を使い、返信への心理的ハードルを下げている点も工夫のひとつです。

さらに、職種ごとに最適化されたテンプレートも紹介します。

  • ITエンジニア
  • プロダクトマネージャー
  • Webデザイナー
  • IT営業・カスタマーサクセス
  • データサイエンティスト

テンプレート作成時のコツは、職種に合った形で訴求することです。

以下の項で詳しく解説します。

 1.ITエンジニア

〇〇様のご経験(例:AWS環境での開発、アジャイル開発経験)を拝見し、当社の新規プロジェクトでぜひご活躍いただきたくご連絡いたしました。

当社では技術選定やアーキテクチャ設計から携わっていただけるポジションを募集しています。エンジニアファーストの文化が特徴で最新技術の導入にも積極的です。

エンジニアに向けたスカウトメールでは、求めるスキルへの言及や開発環境に関する情報提供が求められます。

彼らは「どの技術で、どのような役割を任されるのか」に関心を持つことが多い傾向です。そのため、使用言語(例:Java、Python、TypeScript)、開発プロセス(アジャイル・スクラムなど)などに触れると効果的です。

 2.プロダクトマネージャー

〇〇様のプロダクトマネジメント経験、特に新規サービス立ち上げやグロースに携わられたご実績を拝見し、ご連絡いたしました。

弊社は現在、AIを活用した新規プロダクトの企画・開発フェーズにあり、経営層と近い距離で事業戦略からプロダクト設計まで幅広くご活躍いただけます。

プロダクトマネージャー向けのメールでは、ディレクション業務だけでなく「事業成長やプロダクト戦略にどこまで関与できるか」を記載しましょう。

文面では、事業フェーズ(立ち上げ・グロースなど)やチーム体制、経営陣との距離感、裁量の大きさなどを明示するのが有効です。

 3.Webデザイナー

〇〇様のポートフォリオを拝見し、作品の完成度やUI/UX設計におけるユーザー視点の工夫、デザインの一貫性に大変感銘を受けました。

弊社では現在、新規Webサービスの立ち上げを進めており、ターゲットユーザーの課題解決や使いやすさを重視したデザインに力を入れています。ご経験や制作プロセスで大切にされている考え方などもぜひお伺いしたく、ご連絡いたしました。

Webデザイナーのスカウトメールは「作品をきちんと見た上で連絡している」という表現を意識しましょう。

スカウトメールでは、ポートフォリオの所感(配色、UI/UXの工夫など)を交えつつ、求めているデザインを伝えると効果的です。また「デザイナーが裁量を持って設計できる環境か」も重視されるポイントなので、自由度やチームとの関係性にも言及しましょう。

 4.IT営業・カスタマーサクセス

〇〇様のIT業界における営業経験、特にSaaSプロダクトの拡販実績を拝見し、ご連絡いたしました。

弊社は提案型営業やカスタマーサクセスの強化を進めており、成果を正当に評価する制度やキャリアアップの機会も豊富です。

営業やカスタマーサクセス職では、成果に応じた評価や将来のキャリアパスに関心を持つ方が多いため、評価制度や成長機会について具体的に伝えると効果的です。

特に「何を達成すれば昇格できるのか」「どのような支援体制があるのか」など、具体的な評価基準や育成環境に触れると、返信率アップにつながるでしょう。

5.データサイエンティスト

〇〇様の機械学習やデータ分析に関するご経験、特に実務プロジェクトでの課題解決力や成果に深く感銘を受け、ご連絡いたしました。

弊社では現在、サービス利用データやユーザー行動ログなど多様なデータを活用し、プロダクトや事業課題の解決に取り組んでいます。これまでのご経験を活かし、ビジネスインパクトの大きい分析やモデル開発に携わっていただきたいと考えております。

データサイエンティスト向けのスカウトメールでは「どのようなデータを扱えるか」「分析がどうビジネスに活かされているか」といった情報が重要な判断材料です。

技術的な挑戦だけでなく「その分析がどのように事業成長や意思決定に貢献するのか」といったビジネスへの影響力を重視される方も少なくありません。

したがって、保有データの規模や多様性、分析に基づいた施策の事例、モデル開発の自由度などを伝えることで、関心を持ってもらいやすくなります。

 【返信率アップ】IT人材向けスカウトメール作成の5つのコツ

返信率を向上させるスカウトメールを作成するには、以下の要素が重要です。

  • 魅力的な件名を作成する
  • スカウト理由を明確に伝える
  • 具体的な業務内容や必要なスキルを記載する
  • 自社で働くメリットを示す
  • 次のアクションを明確に提示する

これらの要素を適切に組み合わせると、候補者の関心を引き、返信につなげられます。

 1.魅力的な件名を作成する

スカウトメールの開封率を高めるために、件名に工夫を加える必要があります。

なかでも効果的なのが「数字を使ったインパクトのある表現」や「相手の名前・経歴に言及した呼びかけ」です。求職者は1日に複数のスカウトを受け取ることもあるため、件名が埋もれない工夫が重要です。

例えば「【研修充実】未経験から50名をITエンジニアへ育成した実績あり」といった文面は、具体的な実績を示すことで、安心感や信頼性を与えられます。

また「○○様の広報経験を拝見しました。ぜひお話ししたいです」と名前を入れて呼びかければ「一斉送信ではない」と感じてもらいやすくなります。さらに「入社1年目で平均月収50万円」などの数値は、求人の魅力を視覚的に伝える手段として有効です。

このように、受け手が関心を持ち、不安を解消できるような件名を記載することで、開封につながるでしょう。

 2.スカウト理由を明確に伝える

スカウト理由が曖昧だと、テンプレートのような印象を与え、読者の興味を引くのが難しくなります。特にIT人材はスカウト慣れしている場合も多く、画一的な文面ではすぐに見抜かれてしまいます。

例えば「○○社でのデータ分析プロジェクトを拝見しました」といったように、具体的な職歴や実績に触れると、受け手は自分の経歴がきちんと見られていると感じやすくなります。

さらに「○○の成果を拝見し、当社の新規プロダクトに活かしていただけると考えご連絡しました」のように、自社との接点をセットで伝えると、共通点や魅力が伝わりやすくなるでしょう。

 3.具体的な業務内容や必要なスキルを記載する

候補者の関心を引くには、業務内容や求めるスキルを具体的に示す必要があります。

あいまいな表現では、自分が活躍できるかどうかを判断しづらく、スカウトへの返信をためらう原因になります。特にIT人材は、自分の経験やスキルが現場でどのように活かせるのかを重視する傾向があるため、特に意識することが重要です。

例として「AWS環境でのインフラ設計から運用までを担当」「ReactとTypeScriptでのフロントエンド開発」など、具体的な担当フェーズや開発環境を示すと、働く際のイメージが明確になるでしょう。また、チーム構成や使用ツール(GitHub、Jiraなど)にも触れると、働き方やプロジェクトの規模感が伝わりやすくなります。

スキルや業務範囲を明示することで、候補者はマッチ度を判断しやすくなり、ミスマッチによる辞退や早期離職のリスクも減らせます。

 4.自社で働くメリットを示す

候補者に自社の魅力を伝えるには、会社紹介だけでなく「働くイメージ」を描いてもらえる情報を提供しましょう。

ポジションや成長機会、やりがいが伝わらなければ、候補者は自分ごととして捉えにくくなります。そのため、スカウト文では、制度や待遇よりも「この環境で自分がどう活躍できそうか」という視点から情報を選ぶことが大切です。

例えば、ポジションについては「次期マネージャー候補」や「立ち上げフェーズから関われる中心メンバー」など、役割と期待値をセットで伝えると、自分のキャリアとの重なりをイメージしやすくなります。

給与面では「平均年収より20%高い」「入社2年で年収900万円の実績あり」など、数字が記載されていると説得力が増します。

 5.次のアクションを明確に提示する

スカウトメールでは、最後に「どう行動すればいいか」を明確に伝えることで、返信率が大きく変わります。

受け手が迷ったままメールを閉じてしまわないよう、次のアクションを示すことが必要です。特に初対面の場合は、堅苦しいやりとりや即時の応募依頼よりも、気軽に返信できる提案のほうが心理的ハードルを下げやすくなります。

例えば「まずは15分ほどカジュアルにオンラインでお話しできれば嬉しいです」「ご都合の良い日程があれば、いくつか教えていただけますか」など、軽い相談ベースでアプローチするスタイルは効果的です。

また「気になる点があればご質問だけでも大歓迎です」と一言添えることで、返信のきっかけを増やせます。

 避けるべきIT人材向けスカウトメールの例文

効果的なスカウトメールを作るためには「避けるべきパターン」を理解しておくことも重要です。

一見丁寧な文面でも、IT人材にとって魅力が感じられない内容になっているケースは少なくありません。候補者にスルーされる原因を明確にし、改善のヒントにつなげましょう。

件名:
資格取得支援あり&ノルマなし!〇〇職で新たな一歩を踏み出しませんか?

例文:
こんにちは。〇〇社の採用担当です。
このたび、私たちのチームに加わってくださる方を募集しています!

〇〇社は〇〇事業を中心に、日々成長を続けている企業です。
おかげさまで年間売上は〇〇円を突破し、今後も新規プロジェクトが目白押し。メディアでも取り上げられるなど、注目度が高まっています。

今回の募集職種は、経験や資格がなくてもチャレンジ可能!
「明るく前向きに働きたい」「人と接するのが好き」そんな気持ちがあれば、きっと活躍できます。

◎残業少なめ
◎ノルマなし
◎資格取得サポート制度あり

と、安心して働ける環境を整えています。
少しでも気になる点があれば、求人ページにて詳細をご確認いただけますので、ぜひ覗いてみてください!

あなたとお話できる日を楽しみにしています。

このスカウトメールを避けるべき理由は以下のとおりです。

  • 誰にでも当てはまる内容が多い
  • 候補者が求める内容を提供できていない
  • 行動喚起が曖昧

まず、文面がパーソナライズされておらず、誰にでも当てはまる表現が多すぎます。

件名にも本文にも候補者の名前や経歴に関する情報が含まれていないため「自分に向けたメッセージではない」と思われる可能性があるでしょう。

次に、IT人材が重視する情報が不足しています。

業務内容・技術要件・開発環境・チーム構成といった技術者目線の情報が一切なく、仕事のイメージを描くことができません。「明るく前向き」といった抽象的な表現も、実務に基づいた判断材料としては弱く、魅力として伝わりにくい要素です。

さらに、行動喚起が曖昧です。

「求人ページをご確認ください」という案内では、受け手が次に何をすればいいかが不明確です。応募への導線が弱く、やりとりにつながりにくい構成になっています。

このようなメールでは、返信率が低下しやすくなります。候補者が読み進めたくなるスカウトにするには「誰に」「何を」「なぜ」伝えるのかを明確にし、応募の意思決定に必要な情報を届けましょう。

 IT人材向けのスカウトメール運用でお困りならcoachee人事シェアにご相談を

本記事では、開封されやすい件名や職種ごとの訴求ポイントなどを意識した、IT人材向けのスカウトメールのテンプレートをご紹介しました。

なかでも、候補者ごとにパーソナライズされており、求めるスキルや働く環境を丁寧に伝える表現は、返信率の向上に直結します。

しかし、実際の運用では「どのようにターゲットを絞れば良いか」「文面のトーンや技術要件はどこまで書けば良いか」などの判断が求められる場面も多くあります。それにともない、自社ではノウハウがなく運用が難しいという企業もいるでしょう。

そのようなお悩みをお持ちの方には「coachee人事シェア」の活用がおすすめです。

IT人材の採用に強いプロの人事が、貴社の採用課題に合わせて、スカウト戦略の設計から文面作成、実務運用まで一貫してサポートします。テンプレート任せではなく、貴社の強みや採用方針を反映させたスカウトが可能です。

さらに初期費用ゼロでスタートできる点もうれしいメリットです。

まずは、以下のサービス概要資料からどのようなサポートが受けられるのかを確認してみてください。

記事を書いた人
hidechika-takahashi
coachee 広報チーム

coachee 広報チーム

国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つ高橋秀誓と、採用責任者、人事責任者などの豊富な経験を持つスタッフが率いるcoacheeの広報チーム。
皆様に採用や人事業務に役立つ情報を提供します。

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