キャリア面談は、社員一人ひとりのキャリア形成を支援するうえで重要な施策の一つです。企業側にとってもキャリア面談を実施することで、社員の生産性向上や定着率の向上といった効果が期待できます。
ただしキャリア面談を行う担当者(多くの場合は上司)が、うまくキャリア面談に対応できていないという現状もあります。そこで記事の後半では、キャリア面談の一般的な進め方や成功させるためのポイントについてご紹介します。
「自社でもうまくキャリア面談を実施していきたい」と考えている企業担当者の方はぜひ最後までお読みください。もしキャリア面談に課題を抱えているのであれば、この機会に人事のプロへ相談してみませんか?
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キャリア面談とは?
キャリア面談とは、社員のキャリア形成について話し合う場のことです。
「今後どのようなキャリアを歩みたいか」
「それを実現するためには何が必要か」
このようなことを話し合い、社員が悩んでいるだけではきづかなかったような課題を認識して解決策を引き出すのが、キャリア面談に求められる役割です。上司から「こういうことを期待している」と押し付けるのではなく、あくまで社員本人が自分で気づくことが求められます。
多くの場合、キャリア面談を実施するのは対象となる社員の上司です。企業によっては人事部がキャリア面談を実施する場合もあります。
キャリア面談の目的
キャリア面談を実施する目的は、社員一人ひとりの成長を促してより強い組織を作ることです。
先行き不透明な現代において、多くの働く人が「今のままで大丈夫なのだろうか」「キャリア形成を考えなければ」といった漠然とした不安を抱えています。しかし、自分1人で悩んでいるだけでは、解決に向けた行動としては不十分です。
そこで企業が主体となってキャリア面談を実施して、1対1で話し合いを重ねることで「気づき」を促し、将来のビジョンを明確にします。
- 自分は今、何に悩んでいるのか
- 将来自分はどうなりたいのか
- そのために今何をするべきなのか
上記の3点を明確にすることで、社員は具体的な行動を取りやすくなります。その結果社員一人ひとりのスキルアップにつながります。キャリア面談を実施することで、企業としても「優秀な人材が多く在籍している」状態を実現しやすく、生産性の向上やイノベーションの創出(新規事業の展開など)といったメリットが期待できます。
キャリア面談が必要とされる背景
キャリア面談が必要とされている背景としては、下記の3つが挙げられます。
- 社員のキャリア形成支援
- 組織力の向上
- 採用ミスマッチの改善
上述したように、先行き不透明な現代では多くの働く人が自分のキャリア形成について考えています。また企業側としても、変化の激しい市場環境を生き抜くためには優秀な人材を多く確保する必要があります。このような問題を解決するために、社員一人ひとりのスキルアップを促してキャリア形成を促したり組織力を向上させたりする必要があるのです。
また、キャリア面談を実施する過程において「いま働く人はどのような悩みを伝えているのか」「どうすればその不安を和らげることができるのか」といったノウハウが企業側に蓄積されます。そのノウハウをうまく活用すれば、新卒や中途を採用する時に採用ミスマッチを防ぎやすくなります。
たとえば「異動によってこれまで蓄積したキャリアが無駄になるのではないか」といった社員の悩みをヒアリングして、改善策として職種を変更するような部署異動は行わないことを社員に約束したと仮定しましょう。
このような取り組みは、既存社員のモチベーションを向上させるだけでなく、「入社してみたら希望していた仕事とは全く別の部署に配属されてしまった」といった人材の採用ミスマッチを防ぐことにも貢献します。
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キャリア面談を実施する企業側のメリット
キャリア面談を実施する企業側のメリットについてご紹介します。
生産性向上が期待できる
キャリア面談を実施することにより、社員一人ひとりの生産性向上が期待できます。
キャリア面談を実施することにより、本人の希望をヒアリングしたり適性を見極めたりしやすくなります。結果として社員の適性を活かせる適材適所のポジションに配置しやすくなり、組織全体の生産性向上が期待できるのです。
社員の定着率向上が期待できる
キャリア面談を実施することにより、社員の定着率向上が期待できます。
「会社の自分の今後のキャリアについて考えてくれている」
「こちらのキャリア形成の希望に寄り添おうとしてくれる」
「今後もこの会社で働くイメージを持てた」
このように実感してもらいやすくなり、社員のモチベーション向上・エンゲージメント向上につながるはずです。
採用の精度向上につながる可能性がある
キャリア面談を実施することで、採用の精度向上につながる可能性があります。
- どのような人が自社で活躍しているのか
- 今の働く人はどのようなことに悩んでいるのか
- 働く人の悩みを解決するために自社ではどのような取り組みを行うべきか
上記のことが分かるため、採用面接では「この応募者は自社で活躍してくれそう」ということを見抜いたり、会社説明会では「キャリア形成の支援や働きやすさを改善するために、自社ではこのような取り組みを行っている」とアピールしやすくなったりします。
結果、自社にマッチする人を見極めたり採用ミスマッチを減らしたりすることに役立ちます。
キャリア面談の進め方
続いて、キャリア面談の進め方についてご紹介します。
事前準備
キャリア面談を実施する前に、相手(面談を受ける人)に話す内容を事前に整理してもらいましょう。
- これまでのキャリアについての棚卸し
- キャリアに関して現在悩んでいること
- 今後の仕事で目指したいこと など
いきなり「いまキャリアで悩んでいることはないか?」と質問しても、社員も戸惑ってしまうはずです。当日スムーズに面談を進められるよう、面談を実施する相手には準備をお願いしましょう。
面談
キャリア面談の当日は30分から1時間ほど時間を確保しましょう。
安心して話せるよう、個室の会議室を抑えておくことをおすすめします。安心して話せるよう、面談冒頭ではアイスブレイクを行うのも良いでしょう。
フォローアップ
面談した結果をもとに社員が行動を起こせるよう、上司や人事部がフォローアップを行うことも大切です。
本人の行動を見守ったり、必要に応じて人事制度の見直しを行ったりしましょう。
キャリア面談を成功させるためのポイント
次は、キャリア面談を成功させるためのポイントをご紹介します。
丁寧な姿勢で面談を行う
キャリア面談を行う時は丁寧な姿勢で臨みましょう。
キャリア面談を実施するのは上司となる場合が多いです。そこでいつものように「指導」を行なってしまうと、面談ではなく指導の場となってしまいかねません。
指導ではなく対話を行う
指導では明確な答えを提示したり叱ったりするものですが、面談では「対話をする」「相手の気づきを促す」ことが重要になります。
たとえば「今の仕事の延長線上のキャリアを目指すか、以前から興味のあった分野へのキャリアチェンジを行うか悩んでいる」と相談があったとしましょう。
このときに指導してしまうと「君は今の仕事が向いているからこのまま頑張った方がいい」「すぐにキャリアチェンジしていると忍耐力がないと思われるぞ」など、指導を行なってしまうでしょう。
しかし対話なら「本当のところでは自分はどうなりたいと思う?」「別のキャリアを歩んでいる先輩の話を聞いてみたら?」など、本人の背中を押したりアドバイスを行ったりするものです。
解決策ではなく気づきを与える
ここまで紹介したとおり、指導では明確な答えを提示したり「こうあるべきだ」と伝えたりするものです。一方、対話では「こうしてみたら?」「こうだと思う」など、相談している本人の気付きを促します。
押し付け感が少ないので「言われたからやる」のではなく「自分はこう思うから行動する」と、自発的な行動を促しやすくなります。
欠点の指摘ではなく長所を褒める
ここまで読んで「指導ではなく対話をするにはどうしたら良いだろう?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そんな人におすすめしたいコツが、欠点を指摘するのではなく長所を褒めることです。
キャリア面談の目的は、社員の自発的な行動を促してスキルアップしてもらったり、積極的に仕事へ取り組んでもらったりすることです。
「そんな考えではいけない」と至らない点を指導するよりも、「良い考えだと思う」「とりあえず行動してみたら?」と長所を褒めて、ポジティブな行動を促してみるのがおすすめです。
ただし明らかに間違った方向に進みそうな時は、それとなく指摘してあげましょう。
「何をするべきか」ではなく「何をしたいか」を問いかける
本人の自主性を引き出すため、「何をしたいか」を面談で深掘りするのもおすすめです。社員が持っている「モチベーションの源泉」の言語化を促すことで、自発的に行動できる社員が多くなります。
「本当は何がやりたいのか」という問いに明確に答えられる人は、社会人でも多くはありません。そこでキャリア面談を通じて「何がやりたいのか」の言語化を促してあげることで、今後目指すキャリアが明確になり、仕事へ前向きに取り組みやすくなります。
目標を達成するために必要なことを言語化する
キャリア面談を通じて「今後目指すキャリア」が明確になったら、次は目標を達成するために何をする必要があるのか言語化しましょう。
たとえば現在あなたは営業部に所属しており、キャリア面談を通じて将来は商品企画やマーケティングの部署に異動したい気持ちが明確になった、と仮定します。
次は、異動を実現するために何が必要なのか、どうやって調べるべきか考える必要があるはずです。
- どうすれば異動が実現するか、人事や上司に相談する
- 異動を実現できた人に話を聞きに行ってみる
このような行動が必要になるはずです。異動する条件が分かったら、次は日々の仕事で達成すべき目標を設定するなど、全体のロードマップを考える必要があります。
放置せずこまめにアフターフォローを行う
次回のキャリア面談時に、ロードマップ作成や次にすべき行動の言語化などを、面談を実施する人(上司など)はともに考えてあげましょう。
定期的にキャリア面談を実施して「ああでもない、こうでもない」と意見を交えることで、1人では気づけないアイデアが思い浮かぶ可能性があります。
キャリア面談は「一回だけ実施して終わり」というものではありません。月に一回など定期的にキャリア面談を実施し、アフターフォローを行いましょう。
キャリア面談を成功させるうえでの主な課題
最後に、キャリア面談を実施する際に課題となりやすいポイントと対処法をご紹介します。
面談を行う側の理解不足
キャリア面談を実施する人(上司、人事担当者など)自身が、キャリア面談を行う意義や目的を理解できていない場合があります。
- そもそもキャリア面談とは何か
- なぜキャリア面談を行うのか
- キャリア面談を通じて何を目指すのか
- 何をすべきで、何をすべきでないのか など
キャリア面談を実施する前に、上記のポイントを共有しておきましょう。
面談を行う側のスキル不足
面談を行う人のスキル不足により、キャリア面談がうまくいかない場合があります。
- 対話ではなく指導になっている
- 面談相手とうまくコミュニケーションを取れていない
- そもそもキャリア面談を実施する目的を理解していない(しようとしない) など
このような人は、相談相手としては不適切です。キャリア面談を実施する前に、研修を受けてもらうなど最低限のスキルは身につけてもらいましょう。
そもそも、相談相手として適切な人を選ぶことも大切です。
面談を行う側を適切に選定できていない
相談相手としては適性のない人を選んでしまうと、キャリア面談はうまくいきません。「上司だから」「人事担当者だから」と安易に選ばず、適切な人選を行いましょう。
もし社内に適任がいない場合は、coachee人事シェアのような外部サービスを活用するのがおすすめです。
キャリア面談を適切に行うには実施する側のスキルアップが必要不可欠
キャリア面談を適切に行うには、面接を行う側のスキルアップを行ったり適任を選んだりすることが大切です。しかし「面談を行う側に、どのような研修を行えば良いのか分からない」「なかなか適任が見つからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが「coachee人事シェア」です。coachee人事シェアは、人事や労務、キャリアなど人材関連分野に精通したプロ人材が多く登録している人材マッチングサービスです。専門性の高い人材へ、長期的な依頼はもちろん単発での仕事依頼もできます。
「キャリア面談の導入を検討しており、成功させたい」
「キャリア面談を実施しているが、期待していた成果を得られていない」
「そもそも相談を聞く側に適任がいない」
このような課題を抱えている方は、ぜひcoachee人事シェアに登録しているプロ人材へ相談してみてください。キャリア面談を成功させるためのアドバイスを行ったり、代わりにキャリア面談を行ってくれたりする人材が見つかるかもしれません。
キャリア面談を適切に実施して会社に貢献しよう
本記事ではキャリア面談の概要をご紹介しました。キャリア面談をうまく実践すれば、生産性や従業員エンゲージメントの高い組織を実現したり、採用ミスマッチの低減を実現できたりします。
うまくキャリア面談を実施する際に、本記事で紹介した内容が参考になれば幸いです。キャリア面談をはじめとする人事・労務に関する相談は、ぜひcoachee人事シェアに登録しているプロ人材へご相談ください。