未経験から営業
未経験から営業職に転職するには?20代が押さえたい職種の選び方と選考対策
公開日 2026.10.16
この記事の監修者
髙橋 秀誓coachee株式会社 代表取締役
パーソルキャリア(旧インテリジェンス)等で求人広告・人材紹介・人材派遣の提案や事業統括に従事したのち、coachee株式会社を設立。メーカー・コンサル・ITなど、10年以上にわたり幅広い業界・年代の転職を支援。
「営業職に興味はあるけれど、未経験でも本当に採用されるのか」「ノルマがきつそうで不安」。営業への転職を考える20代の方から、こうした相談をよくいただきます。
結論から言うと、未経験から営業職への転職は十分に可能です。ただし、営業と一口に言っても仕事内容や働き方は会社によって大きく違い、最初の一社の選び方でその後のキャリアが変わります。この記事では、営業職の種類、未経験者が企業を選ぶときの軸、選考で評価される伝え方を、営業特化のキャリアアドバイザーの視点で解説します。
未経験から営業職への転職は十分に可能
営業職は、職種未経験者の採用に積極的な企業が多い職種です。理由は大きく3つあります。
- 成果が数字で見えやすい:入社後の伸びを判断しやすいため、経験よりもポテンシャルで採用しやすい
- 育成の型がある:商談の進め方やトークがある程度標準化されており、研修やOJTで立ち上げやすい
- どの業界にも必要:IT、人材、メーカー、金融、不動産など、ほぼすべての業界で募集がある
特に20代であれば、前職での仕事への向き合い方や学ぶ姿勢が評価されやすく、未経験でも選択肢は広くあります。一方で「未経験歓迎」の求人の中には、育成体制が整っていないまま採用数だけを増やしている企業もあります。だからこそ、仕事内容の違いを理解したうえで企業を選ぶことが大切です。
営業職の種類と仕事内容
営業職は、主に4つの切り口で分類できます。どの組み合わせかによって、身につくスキルや働き方が変わります。
法人営業と個人営業
法人営業は企業を相手に、個人営業は一般の消費者を相手に商品やサービスを提案します。法人営業は決裁者が複数いるため、検討期間が長く、課題のヒアリングや社内調整の力が身につきます。個人営業は一回の商談で決まることも多く、スピード感と対人スキルが鍛えられます。
新規開拓と既存深耕
新規開拓は、まだ取引のない顧客にアプローチして契約を獲得する営業です。行動量が求められる分、成果が分かりやすく、短期間で営業力が鍛えられます。既存深耕は、すでに取引のある顧客との関係を深め、追加提案や継続利用につなげる営業です。顧客理解や長期的な関係づくりが中心になります。
有形商材と無形商材
有形商材は、機械や住宅、食品など形のある商品です。商品そのものの特徴を伝えやすく、未経験でも提案の入口をつかみやすいのが特徴です。無形商材は、ITサービスや人材紹介、広告、コンサルティングなど形のないサービスです。顧客の課題を聞き出し、解決策として提案する力が求められるため、身につけたスキルを他業界でも活かしやすい傾向があります。
インサイドセールスとフィールドセールス
インサイドセールスは、電話やメール、オンライン会議で見込み顧客と接点をつくり、商談の機会を生み出す役割です。フィールドセールスは、その商談を受けて提案から契約までを担当します。SaaS企業などでは分業が一般的で、未経験の方はインサイドセールスからスタートし、フィールドセールスやカスタマーサクセスへ進むケースが多く見られます。
coachee Agent for sales
あなたの営業経験が、次のキャリアでどう評価されるか。
営業専門のアドバイザーに無料で相談できます。
未経験者が営業職を選ぶときの3つの軸
求人票の「未経験歓迎」「高収入」といった言葉だけで判断すると、入社後のギャップにつながりやすくなります。未経験の方には、次の3つの軸で比較することをおすすめしています。
1. 育成環境が整っているか
最初の半年から1年で、営業の基礎をどれだけ身につけられるかが重要です。面接では、次のような点を確認しましょう。
- 入社後の研修内容と期間
- OJTやメンターの有無、1on1の頻度
- 立ち上がり期間の目標設定(いきなり既存社員と同じ目標か)
- 未経験入社の先輩がどのくらい活躍しているか
2. 商材と顧客が次のキャリアにつながるか
営業経験は、扱う商材と顧客によって市場での評価が変わります。たとえば、法人向けの無形商材で課題提案型の営業を経験すると、IT・人材・コンサル業界など次の選択肢が広がりやすくなります。「3年後にどんな仕事をしていたいか」から逆算して、最初の一社を選ぶ視点を持ちましょう。
3. 評価制度と働き方が自分に合っているか
営業職は、固定給とインセンティブ(成果給)の比率が会社によって大きく異なります。インセンティブ比率が高い会社は成果次第で年収が大きく伸びる一方、収入が安定しにくい面もあります。あわせて、平均的な残業時間、目標の決まり方、チーム制か個人制かも確認しておくと安心です。
前職の経験は営業でどう活きる?職種別の例
未経験であっても、前職の経験はそのまま営業の強みになります。大切なのは、経験を営業の言葉に置き換えて伝えることです。
- 販売・接客:お客様のニーズをくみ取り提案した経験は、ヒアリング力として評価されます。個人売上や客単価の改善など、数字で語れる実績があると強みになります。
- 事務・アシスタント:正確な業務遂行や社内調整の経験は、法人営業での提案準備や顧客対応に活かせます。
- エンジニア・技術職:技術理解を活かして、IT企業のセールスやセールスエンジニア、カスタマーサクセスで評価されやすい経歴です。
- 企画・制作職:顧客の要望を形にした経験は、課題を整理して提案する力そのものです。無形商材の営業と相性が良い経歴です。
書類・面接で評価される伝え方
志望動機は「なぜ営業か」と「なぜこの会社か」を分ける
未経験の営業職の選考では、ほぼ確実に「なぜ営業職なのか」を聞かれます。「人と話すのが好きだから」だけでは弱く、前職のどんな経験から営業に興味を持ったのか、営業として何を実現したいのかを具体的に伝えることが大切です。そのうえで、商材や顧客、育成方針など、その会社を選ぶ理由を別に用意しておきましょう。
「数字」と「工夫」をセットで語る
営業職の面接官は、成果を出すまでのプロセスを見ています。「売上を前年比120%にした」という数字だけでなく、「そのために何を考え、どう行動を変えたか」まで話せると、営業としての再現性が伝わります。数字で表せる実績がない場合も、業務改善や周囲を巻き込んだ経験を、工夫の過程とあわせて伝えれば十分にアピールになります。
よく聞かれる質問
- なぜ未経験から営業職に挑戦したいのですか
- 目標が未達のとき、どう行動しますか
- これまでで一番苦労した経験と、それをどう乗り越えましたか
- 当社の商材を、どんな顧客にどう提案しますか
- 入社後3年でどうなっていたいですか
特に4つ目のような質問は、企業研究の深さが表れます。企業のサービス紹介ページや導入事例に目を通し、自分なりの仮説を持って面接に臨みましょう。
未経験からの営業転職でよくある失敗
- 年収の高さだけで選ぶ:インセンティブ込みの「想定年収」が、固定給と大きく離れているケースがあります。
- 育成体制を確認しないまま入社する:研修がなく、すぐに目標を持たされて早期離職につながることがあります。
- 営業スタイルの違いを知らない:新規開拓中心か既存深耕中心かで、日々の業務は大きく異なります。
- 一人で求人を比較しようとする:求人票だけでは、実際の働き方や社風までは分かりません。
まとめ:最初の一社選びが、営業キャリアの土台になる
未経験から営業職への転職は、20代であれば十分に実現できます。大切なのは「どこでもいいから営業に入る」のではなく、育成環境、商材と顧客、評価制度の3つの軸で、自分に合った会社を選ぶことです。
coachee Agent for salesでは、営業職に特化したキャリアアドバイザーが、これまでの経験の棚卸しから、未経験でも成長できる企業選び、選考対策までを一貫してサポートしています。「自分の経験が営業でどう評価されるか知りたい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。
coachee Agent for sales
あなたの営業経験が、次のキャリアでどう評価されるか。
営業専門のアドバイザーに無料で相談できます。